みいや★ひーすけのブログ

横浜で楽しく暮らす日記帳

論文、言語:人々の宝物より

Lingvo:trezoro de la popolo
筆者 P.Doumen
言語:人々の宝物、というエスペラント
論文の一部を今日訳してみました。

Tamen ĝi moviĝas!
それでもエスペラントは動いてる!
という本の内容です。

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…平和を求めるエスペラントは、それを言語とだけ感じるものではなく、その背後には帝国主義的な政治に反対する思想がある。その思想は地上のすべての人々への尊重、平等性、公平性と寛容を意味する。
 精神力と公平で適確な思想の魅力を疑ったり怖れたりしていては、すべての人々はエスペラントを無力だと思うだろう。

"危険"とは、エスペラント帝国主義や世界の欠乏を超越することなのだ。公平さと尊敬、平等さを求める人々にとっては、エスペラントは良質な知らせを内包している。今もまだエスペラントは"危険"だ。なぜならどんな帝国主義の権力をも、軍事的であったり経済的であったりとさまざまな面からエスペラントは反対しているからだ。

 帝国主義者は怖れている。ハンプティ・トンキンがエスペラント誌2008年3月号でこう述べた。"エスペラントは社会の力関係を再構築する危険がある"
 残念ながら多くのエスペランチストはこのエスペラントの内在思想を好まない。ある批評家を真似て彼らはこう言う。"内在思想は、運動に宗教的な党派性をもたらす"
 この笑ってしまう前置きは単に無視するに限る。
 グリーンピースアムネスティインターナショナルが内在思想なしにどうなるのか?彼らの内在思想はまさに彼らの活動の原動力だ。それはまた新しい仲間を引きつける。

 ザメンホフはこれについて述べた。"商業や実用的有益性の目的のためだけのエスペラントなら、共通言語なんてものは必要ない"
 この発案者の望むところにより、エスペラントは単なる言語でなく、すべての人々の考え方を変える思想なのだ。それは帝国主義や行き過ぎた愛国主義やありえない振る舞いからの解放だ。

 もしエスペラントに独自の文化があったら、その文化の一番大事な部分は内在思想なのは確かだ。エスペラントはよりよい人類の世界を作るために邁進する。
 エスペラントと内在思想は、鳩の二つの翼のようだ。翼が一つなら、鳩は飛ぶことができない。エスペラントもまたそうだ。それゆえ、エスペラントを言語だ、という面だけで宣伝したり広めたりするのは不十分なのだ。人類は思想も必要とする。我々エスペランチストにとってもエスペラントは宝物だ。人類の第二言語としてエスペラントを採用させる用意がある。

 しかし、それはまだ明日実現することではない。やるべきことはまだたくさんある。我々が弱気になったりしてはならず、辛抱強くいこう。もっと働こう!

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